会期
2025年8月30日 (土)・31日 (日)
会場
KDDI維新ホール
学会長
山出 宏一
(山口リハビリテーション病院)

学会長挨拶

第38回中国ブロック理学療法士学会
学会長 山出 宏一

 私たち理学療法士は、日々、対象者や地域社会に対して理学療法の知識と技術を提供しています。しかし、現代の社会では理学療法に対するニーズが多様化し、理学療法士に求められる知識や技術も急速に変化しています。このような環境下で、理学療法士という職業が未来にわたって継続的に発展していくためには、社会のニーズを長期的な視点から捉え、継続的な学習を行うことが不可欠です。

 2024年4月現在、理学療法士国家試験の累計合格者数は22万人を超えました。しかし、日本理学療法士協会への入会率は、1992年度の91%をピークに、2023年度には65%まで低下しています。この組織率の低下の一因として、理学療法士の未来への魅力が感じにくくなっていることや、学びそのものの魅力が薄れていることが挙げられます。

 近年、私たちの学びの手段は、WEBを活用したコンテンツの充実をはじめとして大きく変化しています。また、2021年度には日本理学療法士協会の生涯学習制度も刷新されました。全国の都道府県士会でも学術大会や研修会の企画運営に様々な工夫がされています。しかし、これら多様化した学びのコンテンツについては、まだ十分に評価されていないのが現状です。

 このような背景を踏まえ、第38回中国ブロック理学療法士学会では、「理学療法士の魅力的な未来のための学びと持続可能性」をテーマに掲げます。本学会が、理学療法士という資源の持続可能性について、また理学療法士の未来や学びの魅力について、意見交換や議論を行う場となることを期待しています。

  開催趣旨にご理解を賜り、ぜひご協力とご支援をお願い申し上げます。本学会は、JR新山口駅に隣接するKDDI維新ホールで開催します。山口県の中央に位置し、各交通機関からのアクセスも良好です。

  運営スタッフ一同、皆様に満足していただける学会となるよう準備を進めております。皆様のご参加を心よりお待ちしております。